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イギリス軍のデニソンスモックで”パターン（Ｐ）１９７２”と呼ばれるモデルです。戦後、開発されたＰ１９５９の後継として採用されたものです。イギリス軍は１９６８年にＤＰＭ迷彩へ移行、デニソンスモックを廃止しましたが、ＤＰＭの支給が遅れたため特例で復活したのがこのＰ１９７２です。ただ、デニソンスモックという名称の復活は認められなかったため、タグは「smock camouflage」という表記になっています。仕様はＰ１９５９と同じで、最後のデニソンスモックとして空挺連隊やＳＡＳなどで使われました。今回出品したのは、身幅を縮めるため両脇を縫い合わせるカスタムが施されています。これにより、もともとＡラインだったものがストレートのすっきりしたシルエットになっています。また、それぞれのポケットのフラップに小さなホックが縫い付けられており、風圧などでバタつかないようになっています。いずれも実戦で使いやすいよう工夫されたカスタムで、実物だけが持つ迫力を醸し出しています。右側の袖のニットに一カ所ほつれがありますが、それ以外は目立った穴や破れなどはありません。襟のウールにも破れはなく、テイルピースもきれいに残っています。左の腰ポケットに大きめのシミがあるほか、右腕に階級章をはぎとった跡がありますが、迷彩が際立つのでそれほど目立たないと思います。迷彩も、明るいブラッシュストロークカモでさまざまな服に合わせやすいと思います。サイズ表記は貴重な最小サイズの「１」。デニソンスモックはもともとオーバーサイズなので、標準的な日本人にちょうどよいサイズ感です。身幅が縮められているので、普通のジャケット感覚で着られると思います。縫い合わせた糸をほどけば本来のシルエットに戻せます。平置き実寸は以下の通りです。肩幅：49センチ胸囲：51センチ袖丈：62センチ着丈：77センチＰ１９７２は実用に耐えるデニソンスモックとして英本国だけでなく世界的に人気があります。状態の良い実物は減っており、それなりの価値があると思います。古着ですので、慣れていない方はご遠慮下さい。